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センターからのお知らせ

2019.03.19 お知らせ

カナダ医療視察(SDH視察ツアー)の報告①

2018年9月23日~30日でカナダのトロントに行き、そこでのSDH(Social Determinants of Health: 健康の社会的決定要因)に対する取り組みを視察するツアーに参加してきました。

これは、日本でもSDHに関して講演をしたことがあるGary Bloch先生が、SDHに取り組むことへの熱い想いをこめて丁寧にアレンジして下さったツアーです。

Gary先生が勤務している聖ミカエル病院はもちろんのこと、トロント市内の貧困地域を歩いてみたり、SDHに関する取り組みをしている様々な施設に足を運んで各担当者から生の声を聴いたりと、とても充実した視察でした。

カナダと日本では、国民性や文化的背景はもちろん、もともと敷かれている制度などのセッティングの部分が非常に違います。基本的に皆保険制度があること、生活保護のようなセーフティネットがあることなどの共通点もありましたが、圧倒的多数の病院が公立である点、SDHに関する活動にも政府からの補助金を得て行ない、研究の形で活動報告を必ず行う点などは、日本の現状とは異なっている点だと思います。

「政府がSDHに関する活動をどのくらい重要な問題ととらえているか」という点をすぐに変えるのは大変ですが(もちろんそれでも地道に変えていくことは不可能ではないのですが)、「活動を研究の形で記録し効果を測定する」という点は、すぐにでも見習わなければならない点だと思います。
報告②に続きます。

※写真は、始めの目的地であった聖ミカエル病院附属クリニックがある建物の外観です。

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