2025.03.18 お知らせ
高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)などはよく「生活習慣病」ともいわれ、当クリニックでも多くの方が定期受診され治療を受けています。
日本全体で見ても、糖尿病や脂質異常症は成人の4~5人に1人、高血圧症に至っては2人に1人が持っているといわれており、非常に身近な病気となっています。
近年は治療法の進歩が進み、薬によって病気のコントロールもしやすくなっています。
しかし、生活習慣病を予防するためには、食事や運動などの生活習慣の改善も重要です。
でも患者さん目線では「具体的にどんなことに気を付けたらいいのか?」、医学生や研修医の皆さんの目線では「生活習慣をどう指導すればよいのか?」、と悩むかもしれません。
今回のコラムでは、生活習慣の中でも【運動療法】について取りあげたいと思います。
【1週間に150分以上】の【有酸素運動】が生活習慣病予防に効果があるとされています。
有酸素運動とはジョギングやウォーキング、サイクリング、水泳などの長時間継続して行える運動のことを指します。
少し息が上がったり汗ばんだりする程度の運動が望ましく、食後1-2時間頃に運動すると食後の高血糖を防げるので特に良いといわれています。
さて、1日30分間の運動とすると最低週5日ほど行う計算になります。
「そんな運動する時間なんて無い!」と思う多忙な方も多いと思います。
実際には1日30分間連続で運動する必要はなく、細切れでも1週間の合計が150分以上であれば十分効果が期待できると言われています。
1回あたり数分程度の「スキマ時間」をうまく活用することで時間を確保しやすくなると思います。
運動の強度を表す「METs」という単位があり、これを用いて様々な身体活動の運動のレベルを示すと表のようになります。
出典:スポーツ庁web広報マガジン
https://sports.go.jp/tag/life/mets.html
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