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2019.10.01 お知らせ

中国天津中医学研修体験記

この度、6日間の中国天津での中医学研修に行ってきましたので報告します。

8月11日(日)羽田空港より北京空港へ。北京空港からリムジンバスで北京南駅に向かうも、渋滞にはまり時間がかかった。北京南駅での接続にも時間かかり、20時前の高速列車で天津駅へ。その後地下鉄を乗り継ぎ、22時頃ホテルに到着。

8月12日(月)雨天で、水はけの悪い天津の道路は至る所に水たまりがあり。公共バスで天津中医薬大学附属第1医院(旧病院)に向かった。午前は女性医師、顔面神経麻痺を中心とする鍼治療外来の見学。午後は男性医師(韓医師)の鍼治療外来の見学。「醒脳開竅法」の実践。

8月13日(火)旧病院。午前は男性医師、午後は再び男性医師(韓医師)の鍼治療外来の見学。主な疾患、脳卒中後遺症、血管性認知症、特発性振戦、パーキンソン病、進行性核上性麻痺、ALS、多系統萎縮症、耳鳴り、めまい、手足のしびれ等。

8月14日(水)新病院。午前は男性医師。病棟における鍼灸治療。灸は棒灸を用いていた。午後は女性医師の鍼灸外来見学。顔面神経麻痺が中心。

8月15日(木)旧病院。午前は消化器科の外来見学(男性医師)。漢方処方を見学。基本は煎じ薬で、①自分で煎じる②病院で煎じてもらい、持って帰る(もしくは郵送してもらう)③顆粒薬の選択肢があった。舌の写真をメールで送れば、次の漢方薬を郵送してくれる再診サービスもあり。荷物を預けておいたホテルにいったん戻り、公共バスで天津駅に移動。高速列車で北京南駅まで行き、地下鉄を乗り継いでホテルに到着。

8月16日(金)午前中は公共バスで移動し、鍼灸道具店に立ち寄り買い物。地下鉄で北京空港に移動し、羽田空港へ。

 

感想
今回は、脳卒中をはじめとする神経疾患に対する鍼灸治療を中心に見学してきました。鍼灸治療室の隣にリハビリ室があるなど、西洋医学としっかり連携して治療に取り組んでいるのが印象的でした。何よりも、漢方・鍼灸等「東洋医学」の治療法が、中国ではしっかり根付いていることがわかり、「決して怪しい治療ではない」と痛感し、勇気を持つことができました。これからも“二刀流”家庭医として頑張っていきたいです!


ふさのくに家庭医療センター 代表 松岡 角英(南浜診療所 所長)



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