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センターからのお知らせ

2019.04.24 お知らせ

千葉県内の高校で講演②/患者だけではなく家族や周囲に配慮する

今回は、線維筋痛症による痛みのため入退院を繰り返している高齢者の事例を課題としました。問題解決型学習には正解が無いので、何を評価対象にしているかを明示。評価される内容が明示されているためディスカッションはどのグループもすぐに何を話し合うべきなのか理解したようで、私が想定しないような深い議論をしていました。

別居している家族との同居を進めるにはどうしたらいいのか。反対している実の息子をどう説得するのか。救急車を何度も呼ばないようにするには本人にどう話していくかなど、我々が家庭医療・総合診療の場でよく悩むところにまでディスカッションが深まっていました。とても初めて事例検討したとは思えないほど優秀でした。

そして「ディスカッションを通じて何を学び、気づきがあったのか」を質問させていただきました。そこで得られた気づきこそが次の課題であり、まるでPDCAサイクルを回すようにその課題に対しての解決策(課題)を考えていってほしいのです。最初は小さな課題であってもサイクルを回すごとに巨大な成果物となっていきます。

参加した高校生からは
「複数で考える事で自分にはない意見に気づき、集団で考える大切さが分かった」
「患者だけではなく家族や周囲に配慮すること、向き合う事の大切さを知らされた」
「医師が家庭の事など、ここまで介入することに驚いた」との感想が寄せられました。

ぜひ継続していただければと思います。

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