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センターからのお知らせ

2023.10.30 お知らせ

六ヶ所村医療センター研修インタビュー

当プログラム専攻医の篠塚仁貴医師が、六ケ所村家庭医療センターの研修を終えました。

僻地研修でなぜ六ケ所村地域家庭医療センターを選択したのか

もともと総合診療の専門医研修では僻地診療が義務化されていますが、私自身も僻地医療に興味は持っていました。六ヶ所村地域家庭医療センターは近場に病院が全くない環境で僻地医療を経験するのに最適だと感じ、教育も力を入れているという前評判もあったので選択しました。

六ケ所村地域家庭医療センターでの研修について

とにかく多様な疾病の患者対応を経験し、内科・小児科系はもちろん、整形外科や簡単な皮膚・外科処置系の対応も多く経験を積みました。患者層としては高齢者が多いのですが、原子力やエネルギー産業関係の企業が村内に多数あるため働き世代や小児も多く、車社会で運動不足になりがちなせいか若年での生活習慣病の方も比較的多いと感じました。僻地ゆえ周囲に病院がないため、診療所ですが救急患者の受け入れも多く入院病床もあり、診療所と病院の中間のような立ち位置で診療していた印象があります。
判断に悩む症例は常に上級医に相談できる環境で、困難事例や画像検査を行った症例について毎日夕方に振り返りを行うなど、教育やフィードバックも充実していました。

これまでの経験で、六ケ所村地域家庭医療センターでの研修で役に立ったこと

すでに南浜診療所、さんむ医療センター、船橋二和病院等の様々なフィールドで総合診療研修を行っていたので、新しい環境で様々な症例に直面しても概ね自力で診療でき、今まで学んできた家庭医療学の理論(患者中心の医療、家族志向のケア等)も落とし込みながら実診療にあたることができました。病棟・外来・在宅等すべてを担う環境で、今までの研修の集大成のような形になったと思います。

あらためて気づいた家庭医療の魅力

あらゆる診療科に対応でき、疾病の枠をも超えた様々な健康問題や悩みの相談に対応できることが家庭医療の魅力だなと改めて感じています。また、たとえば糖尿病などのありふれた病気でも、その人それぞれの経験や健康観、心理面、生活習慣、家庭環境や労働環境などの背景を聞いていくとまったく違う像がみえてきて飽きることがないので、自身も診療を楽しんでいるように思います。

亀田ファミリークリニック館山での研修に向けての抱負

家庭医療学にどっぷりつかるのに最適なフィールドで、家庭医療・総合診療のメッカというべき環境です。大人数の優秀な専攻医がいる中で刺激を受けつつ、より質の高い診療ができるよう研鑽を積んでいきたいと思っています。

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